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McLaren P1™ 375台目最後のプロダクションが完了

2015.12.15

● 375台目最後のMcLaren P1™プロダクションが完了
● マクラーレンのトップレンジであるアルティメットシリーズ 第1弾モデルのプロジェクトが完成
● マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)による、初のフルボディー・ビジュアル・カーボン・ファイバー仕様の製作を開始

2015年12月10日 英国発 名門Formula 1™チーム、マクラーレンのグループ企業であるスポーツカーメーカー、マクラーレン・オートモーティブ(本社:英国サリー州、エグゼクティブ・チェアマン:ロン・デニス)は、McLaren P1TMのファイナル・プロダクションが完了したことを発表しました。

McLaren P1™のプロダクションがついに最終章を迎えました。375台目最後のMcLaren P1™プロダクションの完了は、これまで生産されたスーパーカーのなかで、もっとも技術的に優れ、もっとも大胆なパフォーマンスを発揮するモデルのプロダクションが幕を閉じることを意味します。当初より、この画期的なモデルには、「オンロードとサーキットで、ともに世界最高のドライバーズ・カーを作り上げること。」という重要なゴールが設定されていました。マクラーレン・オートモーティブが2012年のパリ・モーターショーでデザイン・コンセプトを公開して以来、アルティメットシリーズの第1弾モデルとなるこのモデルは、ラップタイムを続々と更新するなど、絶えずメディアの注目を集め、世界中のオーナーの期待感を醸成してきました。

プロダクション開始は2013年の夏でしたが、McLaren P1™は記念すべき1号車がオーナーのもとへデリバリーされる前にすでに完売となっていました。1号車― アイス・シルバーのカラーリングが施され、エクステリアにはビジュアル・カーボン・ファイバーを大幅に使用― がラインアウトされたのは、2013年9月のマクラーレン創立50周年式典のタイミングでした。その仕様は、「究極なドライバーズ・カーを作り上げること」を夢見ていたブルース・マクラーレンへのトリビュートとなっていました。それ以降も、375台のMcLaren P1TMは、各オーナーの要望に沿ってカスタム・ビルドされました。また、マシン仕様が重複しないように、マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)の担当チームとオーナーのミーティングが行われました。パフォーマンスを完璧に発揮するため、マクラーレン・プロダクション・センター(MPC)では、ビスポーク仕様のアルティメットシリーズ用プロダクションラインの生産台数を1日1台に限定し、平均17日間をかけて、各モデルを完成させました。

最後にラインアウトされたMcLaren P1™は、マクラーレン独自のペイント・プロセスによって、全体が鮮やかなパールセント・オレンジにカラーリングされています。このカラーは、シャシー#075に与えられたMcLaren F1ロードカー64番目のファイナル・プロダクションのボディー・カラーを彷彿とさせるものでした。McLaren F1ロードカーのカラーリングからインスパイアされたヴォルケーノ・オレンジは、現在マクラーレン・オートモーティブの全モデルで選択可能となっています。また、最後にラインアウトされたマシンでは、織り柄を活かしたカーボン・ファイバー素材がスプリッターやディフューザー、そしてボディー下部から伸びるエアロダイナミクス・ブレードなどに用いられ、絶妙なスタイリングを生み出しています。さらに、超軽量ホイールはシルバーのカラーリングでフィニッシュされています。マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)がビスポーク仕様のスタイリングを手がけ、スイッチギアや計器類のベゼル、エアコンのベント部分に光沢感のあるブラックなどを採用したことで、キャビンにも洗練と使いやすさの両立がもたらされています。軽量のカーボン・ファイバー製シェルのレーシング・シートにもMSOのクラフトマン・シップが息づいており、完成したデザインはMcLaren F1ロードカーのファイナル・プロダクションのイメージを再現したモデルとなっています。さらに、ブラックとオレンジのAlcantara®が使用され、ステアリング・ホイールにはコントラストの効いたステッチが施されています。

マクラーレン・オートモーティブCEOであるマイク・フルーウィット(Mike Flewitt)は、以下のようにコメントしています。 

「McLaren P1™は、3年前の最初のプレビュー以来、常に我々の期待を上回り続けており、ニュージェネレーションのスーパーカーであることだけでなく、全世界におけるマクラーレン・ブランドの向上に貢献しています。McLaren P1™は、伝説のMcLaren F1直系の後継モデル― ハイブリッド・パワーを持つニューモデル・スーパーカーの先駆け― として、高い期待が寄せられていましたが、McLaren P1™はそれをはるかに上回る結果を出し、成功しました。McLaren P1™は真の意味でのチャレンジャーとして、すでに確固たる地位を確立しているライバルたちと、オンロードとサーキットの両方で渡り合える存在であることを証明しています。マクラーレンは高い採算性を持つ3シリーズに各モデルを振り分けてビジネスを展開する中で、McLaren P1™はマクラーレン・オートモーティブ・ブランドに栄誉をもたらしたモデルとして素晴らしい成果を残しました。」

【 THE McLAREN P1: THE ULTIMATE SUPERCAR 】

燃費効率の高いガソリン・エンジンと軽量の電気モーターを組み合わせたMcLaren P1™は、新たな技術のスーパーカーの先駆けであり、2013年のジュネーブ・モーターショーでプロダクション・モデルが公開されました。生産台数が限定されているスーパーカーは、エクスクルーシブなアルティメットシリーズの第1弾モデルとなりました。このアルティメットシリーズは、マクラーレンが発表したスーパーシリーズとスポーツシリーズを含む3シリーズのなかのトップレンジに位置づけられています。アイコニックなMcLaren F1が20年前に体現したように、McLaren P1™は既存のルールを打ち破り、人々が不可能だと思っていたことを可能にしました。

McLaren P1™では、スーパーカーの世界にいくつもの新たな技術をもたらしており、モータースポーツの世界で培った技術やノウハウを数多く採用することでパフォーマンスの向上が図られています。カーボン・ファイバーの大幅な使用など、軽量化のための最先端技術や素材をいち早く採用することで、McLaren P1™の乾燥重量はわずか1,450kgとなります。カーボン・ファイバー製 MonoCageシャシー ― ルーフとその下部構造、ルーフのシュノーケル・エアインテーク、バッテリーとパワー・エレクトロニクス・ハウジングを含む― の重量はわずか90kgで、ロードカー用カーボン・ファイバー製ボディー構造としては最軽量レベルを実現しています。エアロダイナミック・デザインと画期的なレースアクティブ・シャシー・コントロール・サスペンション・システムの組み合わせにより、ボタンを押すだけでサスペンションをより引き締めたサーキット志向のセッティングに変更できます。「Race」モードでは、サスペンションが3倍の硬さになり、車高を50mm下げることでグランド・エフェクトの発生を促すほか、リアの大きなアクティブ・ウイングも300mm伸長します。これにより、最高速度をより大きく下回る257km/hというスピードでも600kgものダウンフォースを生み出します。これは、他のハイパフォーマンス・スーパーカーを大きく引き離し、GT3レーシングカーに匹敵する数値です。この驚異的なダウンフォースにより、コーナーリング性能は改善され、とりわけ高速走行時のコーナーリングでは圧倒的なパフォーマンスを発揮します。

パワートレインには、3.8リッターV8ツインターボ・エンジンと軽量の高出力電気モーターが搭載され、最高出力916PS(903bhp)/7,300rpmと最大トルク900Nm(664lb ft)が生み出されます。また、179PS(176bhp)出力の電気モーターとのシームレスな統合によって、130Nm(96lb ft)のトルクを発揮することができ、‘トルク・フィル’の機能によって、エンジンに装備された大型ターボのターボ・ラグが解消されます。このイノベーティブなアプローチによって、McLaren P1™の0-100 km/h加速は2.8秒、0-200 km/h加速は6.8秒、0-300 km/h加速でもわずか16.5秒で、伝説のMcLaren F1より5秒も速くなっています。なお、最高速度は350km/hに制限しています。このパフォーマンスは、アリアン(欧州宇宙機構が開発したロケット)・スペース・プログラムで採用されていた素材を使用したMcLaren P1™専用にビスポークされたブレーキング・システムによって常に制御されます。また、Formula 1™の技術とノウハウによって、どのような場所でもパフォーマンスが最適化されるため、高速でのサーキット走行といった極限の条件でも、プログレッシブかつ予測的に作動するブレーキングが可能となります。

この画期的なパワートレインは、燃費効率も優れ、燃料消費はEU複合サイクルで34.0mpg(8.3l/100km)、CO2排出量はわずか194g/kmとなっています。McLaren P1™はモーターのみでも11kmの走行も可能となり、その場合は排出量がゼロとなります。またマクラーレンの3シリーズに属する全マクラーレン・モデルと同様に、米国の高燃費車税が免除されています。

【 THE MOST BESPOKE McLAREN TO DATE 】

2013年、マクラーレン・プロダクション・センター(MPC)において1号車のプロダクションが完了して以来、McLaren P1™は、ビスポーク・モデルとして、もっともポピュラーなモデルとなっています。375台はどれも、マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)のチームとのミーティングを経て、仕様が決定されます。ワールドクラスのクラフトマン・シップによって、各モデルのインテリア・カラーリングも、高度な技術を必要とするエクステリア・カラーリングも、オーナーのあらゆる要望通りに実現されています。

McLaren P1™ GTRプログラムディレクター兼エグゼクティブ・ディレクター ポール・マッケンジー(Paul Mackenzie)は以下のようにコメントしています。

「McLaren P1™は、マクラーレン・オートモーティブ史上、もっとも広範囲なパーソナライズが可能なモデルです。エンジニアリングやデザインのチームがパフォーマンスの限界を広げているように、オーナーもMSOを通じて限界に挑戦することが可能です。各オーナーは、オーナーの要望に基づいた仕様と具体的なニーズをMSOにリクエストします。ビスポークのレベル、ペイントのフィニッシュ、そして他のさまざまなカスタマイズがあるため、同じマシンは2台となく、各モデルがまさにユニークさを発揮しているのです。」

375台目のプロダクションが完了する同時期に、MSOではエクステリアに初めてフルボディー・ビジュアル・カーボン・ファイバーを施したモデルの製作を開始しました。このスペシャル仕様は、ペイントが施されたすべてのパネルが一新され、高いレベルのクラフトマン・シップをうかがわせる仕上がりとなります。

【 THE ULTIMATE TESTING PROGRAMME 】

マクラーレン・モデルでもっともエクストリームな仕様となるMcLaren P1™に、もっともエクストリームなテスト・プログラムを用意するのは当然のことと言えます。「eXperimental(XP:実験)」、「Validation(VP:検証)」、「Pre-production(PP:試作)」という、3段階の開発時においてプロトタイプでのテストを実施しました。スウェーデン北部の湖が凍りつくような、気温がマイナス30度にもなる極寒なコンディションのなかで耐寒試験が実施されました。その前には、アリゾナ州、カリフォルニア州やネバダ州において、砂漠の灼熱環境のなかで耐熱試験が行われました。米国の西海岸が史上最高気温を記録するなか、試験中の温度は52度にも達しました。

開発プログラムにおいても、McLaren P1™は、世界中のさまざまなサーキットでテストされました。テスト・フェーズでは、耐久性と洗練性とパフォーマンスがフォーカスされ、開発プログラムの最終課題には、プログラム全体を通じて、間違いなくもっとも過酷な課題が課せられました。それは、恐ろしいほど過酷なニュルブルクリンク北コースで7分を切るラップタイムを達成するというものでした。ニュルブルクリンクは、あらゆるマシンにとっても究極のテストとなるサーキットです。コーナーやアップ・ダウンが連続し、長いストレート、急カーブや急傾斜があり、他のサーキット以上に路面の変化が大きい、全長20.8 kmのコースで7分を切るラップタイムで走行するには、アベレージで178km/h以上の速度が必要とされます。7分を切るという最終課題を達成したことによって、オンロードでもサーキットでも世界最高のドライバーズ・カーという目標が達成されたのです。

チーフ・テストドライバーであるクリス・グッドウィン(Chris Goodwin)は以下のようにコメントしています。

「McLaren P1™のテストと開発プログラムは、もっとも厳格で、もっとも過酷なものの1つでしたが、その分、もっとも多くの成果を得るプロジェクトとなりました。過去のプロジェクトで得た多くの教訓とモータースポーツでの比類なきエクスペリエンスを組み合わせた結果、このプログラムはまさに、マクラーレンがこれまで得たものすべての集大成となりました。ガソリンと電力のパワーを統合させる、IPASパワートレインの開発によってシームレスなパワー供給が可能となり、さらに最先端のエアロダイナミクス、軽量素材や技術を採用することによって、サーキットでラップタイムを叩き出すような走行と街中での走行、両方を楽しめるマシンが生まれたのです。」開発プログラム全体では、McLaren P1™は、62万kmを超えるテスト走行を行いました。この距離は、世界を15周以上走破した距離となります。オンロードとサーキットでの走行にフォーカスされているため、走行したテスト距離の3分の1以上は、世界中のサーキットでの走行となりました。

【 THE ULTIMATE SERIES: THE FUTURE 】

McLaren P1™のファイナル・プロダクション完成後は、アルティメットシリーズでは、引き続きMcLaren P1™ GTRのプロダクションを行います。最高出力1,000PS(986bhp)を誇る、このサーキット専用モデルは、2016年初めにプロダクション完了予定となっています。

マクラーレンのトップレンジとなるモデルのプロダクションが新たなステージに突入したことについて、マイク・フルーウィット(Mike Flewitt)は以下のようにコメントしています。

「McLaren P1™ GTRのプロダクションも最終段階にさしかかっており、今後数週間で最後のマシンが完成する予定となっています。McLaren P1™はすでにアイコンとしての地位を築いており、アルティメットシリーズの流れをくむモデルについても、McLaren P1™に匹敵するような価値を求められるでしょう。そのためには、技術またはパフォーマンスにおいて、大きな変革を行うことが必要となります。次のモデルは現段階では、定かではありませんが、必ずや魅力的なものとなるでしょう。」

【 THE McLAREN P1™ IN NUMBERS 】
Number built
eXperimental Prototype × 13 Validation Prototype × 5 Pre-production × 3 production cars × 375
Build time
800 hours
Number of people involved in the build
105
Paint
5-8 litres of base coat colour (dependent on colour). 8-9 litres of lacquer
Paint process duration
up to 5 days depending on specification
Most popular colour
Volcano Yellow
Development mileage
620,000kms – 15.5 times around the world
Global split
The Americas – 34 % Europe – 26 % Middle East & Africa – 13 % Asia Pacific – 27 %